日本の幼児教育では、環境としてメディア活用を促進する基盤が全く整っておらず、メディア導入効果の検証が諸外国と比較して大きく後れをとっています。
そこで本研究では、保育でのメディア活用をカリキュラムに取り入れて実践する幼稚園・保育所を調査して活用実態を明らかにしました。その内容をもとに、海外訪問調査を実施して、日本の保育でのメディア活用に適した日本版保育でのメディア活用指針を作成しました(ガイドライン)。そして、体系的に保育でのメディア活用を学ぶ教育方法と技術に関するカリキュラムを開発しました(カリキュラム)。
今こそ、日本での保育カリキュラムに取り入れたメディア活用を整理して、試行錯誤の段階から効果的なメディア活用へ繋げるために、海外の指針などを参考に、日本の保育に適した指針を作成する時期です。そして指針に基づいたメディア活用に関する保育方法や技術を体系化することが求められています。
2012年1月 |
研究代表者 |
園田学園女子大学 未来デザイン学部 |
堀田博史 |